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Twitterのイベント活用。無料でどこまでできるのか?の考察(その1) [Twitter]

去る2010年6月18日、横浜市開港記念会館で「派生開発カンファレンス2010」というイベントが開催されました。このイベントで広報を担当させて頂き、その際「Twitterのイベント活用」にチャレンジしてみましたのでそのことを書いてみます。
※今回は、個人的に参加していた運営側のお話しです。

今年の2月、株式会社システムクリエイツの清水吉男さんに「派生開発推進協議会とカンファレンス開催を同時立上げするんだけど手伝ってもらえない?」とお誘いを受けました。清水さんは、派生開発プロセスであるXDDPや要求仕様表記法のひとつUSDMの提唱者で、以下のような著書をお持ちの方です。(一匹狼のコンサルタントですw)

[改訂第2版] [入門+実践]要求を仕様化する技術・表現する技術 -仕様が書けていますか?

[改訂第2版] [入門+実践]要求を仕様化する技術・表現する技術 -仕様が書けていますか?

  • 作者: 清水 吉男
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2010/05/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

世間のXDDP導入動向などを知りたかったこともあり、二つ返事でお手伝いを引き受けました。

■アンケートは採らない

程なくしてカンファレンスの準備活動が開始されたわけですが、初期段階で決まった方針のひとつに「終了後のアンケートを採らない」というのがありました。普通なんらかのイベントを開催したらアンケートって採りますよね。でも、やらないことに決めたのです。

理由は大きく2つ。

一つは、スタッフ全員ボランティア。何百人と来て下さるほど作業は大変になりアンケートを集計する余力がない状態。

二つ目は、アンケートという手段そのもの問題。偏った回答を誘導させず、かつ混乱させない質問を考えるのはけっこう至難の業です。専門の業者に頼めるわけでもありませんし、メトリクス収集目的があったわけではないのでアンケートは早々にやらないこととしました。

…しかし、準備が進むにつれ私にはひとつの懸念がふつふつと。それは「カンファレンス参加者からの感想とか聞きたくない?」ということでした。アンケート集計の煩わしさは避けたい。でも、参加者の感想とか運営者への要望とか、そういったフィードバックを得ることは必要だよね?
こう考えて、なんか方法ないかな?…と一人悶々としていたなかで思いついたのがTwitterの活用でした。思いついたなんて書くと大げさなんですけど、今やあらゆるカンファレンスがUstされる時代。Twitterに行く付くのは自然の流れ。ただ何事もそうですが、とりあえずやってみるまえにきちんとした段取りがあってこそ効果も出るはず。といったわけで、事前に作戦計画を立てました。

まず、私の中にはひとつの活用モデルケースがありました。

Twitterをなんとなく登録してからしばらく放置だった私ですが、あるきっかけで仕事に使える可能性を追うようになります。この研究成果は別の機会に書きたいと思いますが、とにかく、ビジネスでの有用性を確信しはじめた頃に、あるイベントに参加しました。それは2010年2月23,24日にわたって開催された、マイクロソフトさんの「Microsoft Tech・Days 2010」というイベントです。このイベントに出展者として参加していたのですが、その際のTwitter利用が秀逸だったため、今回はそれをかなり参考にさせて頂いてます。

また、さらに知見を広める為に、

ツイッター 会社と仕事はこう変わる (日経BPムック)

ツイッター 会社と仕事はこう変わる (日経BPムック)

  • 作者: 日経ビジネス
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2010/04/01
  • メディア: ムック

を、買って隅から隅まで読んでみたり、第4回DIALOGHOUSE というイベントに赴き、マイクロソフトのソーシャルメディアリード熊村剛輔さん(先のTech・Days でも裏方であったお方)のお話しを拝聴しに言ったりと、いろんな情報収集を経て作戦計画を練りました。

作戦の流れは、以下のとおり

  1. 公式ハッシュタグを作る。
  2. ハッシュタグ用の分析サーバーを用意する
  3. 身内を巻き込む。
  4. 公式ハッシュタグを告知する。広める。
  5. 世間様のツイートに反応する。 
  6. Twitterとクチコミデータを分析し、weeklyでカンファレンス準備委員会へレポート
  7. カンファレンス本番を迎える。感想をツイートして頂くようお願いする。
  8. カンファレンスに関するツイートのまとめページを用意する。
  9. 総括する。←いまここ

といったわけで、次から具体的にどんな事をやったのかを書いていきたいと思います。

■公式ハッシュタグを決める

Twitterを広報的に使おうとしたときに、大きく2つの方法が考えられます。

ひとつは「公式アカウント」を用意する方法。もうひとつは「公式ハッシュタグ」を用意する方法です。本イベントは一過性のもの(終わりが来る)ことから、「公式アカウント」はやめて「公式ハッシュタグ」を活用することにしました。

まず今回のイベント用にハッシュタグを決めこれを運営側としての「公式」と認定しました。
認定というとおこがましいですが、要は「早々に宣言してしまう」という事です。ハッシュタグはTwitterの公式機能ではありますが「登録」という作業が必要なわけではありません。# の後に任意の文字列を添えれば、それがハッシュタグとなります。このお手軽さが逆に、同じトピックに対して複数ハッシュタグが乱立することに繋がってしまいます。

たとえば、今開催中のワールドカップでは、

#worldcup
#2010wc
#wc2010

のように色々乱立してしまうわけですね。こうなっちゃうと、せっかく同じワールドカップの話をしているのに別々の大部屋(ハッシュタグ)で話してる状況です。ただの文字列ですので乱立するハッシュタグすべてを書くという手もありますがそれだと140文字をタグだけで食いつぶしてしまうことに。
そこで、なるべく短く意味が分かりやすく(=覚えやすい)、かつ他のトピックと意味が重ならない(←これ重要)ハッシュタグを考えて、これをできる限り流布させることが重要となります。そこで、カンファレンスのテーマのひとつ、派生開発プロセスのことをXDDPと呼んでいるのでこれを利用することにしました。

#xddp2010

"xddp2010"が他の何かに使われていないかは検索すればすぐにわかります。
次にこれを「公式」へと昇降させる作業をしました。

まず、カンファレンスの案内ページとメールの案内文( CFP:Call for Participation)に


  ◆Twitter 公式タグのお知らせ
     派生開発カンファレンス2010ではTwitterを活用しています。
     公式タグは #xddp2010 です

という一文を追加。これで公式っぽさをかもしだします(笑)

次に、決めた #xddp2010 に対して「おれたちのハッシュタグだぜ」的なけん制をしておきます。文言的に他のトピックと重複するとは思えませんでしたが、カンファレンス専用として利用できるように念のためのリスクヘッジです。

私は次の二つのサイトに登録作業を行いました。

hashtagsjp

xddp-hashtagjp.jpg

http://hashtagsjp.appspot.com/tag/xddp2010

hashtagsjpは任意のハッシュタグを登録することで、タグ付きのツイート数、ツイートしたひとの一覧、ツイートに含まれるリンク一覧を得ることができます。イベント終了後に分析データを自動で集めてくれる便利なサイトです。これを使わない手はありません。

ハッシュクラウド

xddp-hashクラウド.jpg

http://hashtagcloud.net/cgi_info?name=xddp2010

ハッシュクラウドはhashtagsjpと似ていますが、ツイートのログがダウンロード可能です。

これで、ハッシュタグの利用宣言と後の分析データー収集という一石二鳥の作業が完了です。

■ツイートを監視する

さて、ここまで準備できたらハッシュタグの監視を開始します。つまり、カンファレンスに関するツイートをキャッチアップするのです。カンファレンスへの質問があったり、期待があったり、意見があったり。そんなツイートを見かけたらコメントを返したり、運営チームへフィードバックをしたり、その人自身をフォローして仲良くなってみたり。

これぞ、Twitterの醍醐味。 

監視といっても、四六時中ガン見するという意味ではありません。私だって普段は仕事がある身。如何に効率よくツイートを拾うかは、多少のテクニックが伴います。ここからが、デキるオトコのTwitterか、ただの遊びのTwitterかの分かれ道です[わーい(嬉しい顔)]

ところで、ハッシュタグって実は致命的な欠点があるんです。それは、ハッシュタグのグランドルール

ハッシュタグの前後にはツイート文と区別するために半角スペースを入れる
ただし→文頭になるときは、前の空白はいらない
    →文末になるときは、後の空白はいらない

の問題。

この半角スペースルール、みなさん、意外と忘れちゃうんですよね…半角スペースを忘れちゃうと、それハッシュタグにあらず。つまり、検索にひっかからないわけで、せっかくそのトピックについてツイートしたのに、どこかに埋もれてしまう…

そこで、検索にはコツがあります。それは「ハッシュ」を無視すること。…めちゃめちゃ矛盾したことを急に言い出したと思われるかもしれませんが、重要なポイントです。

ハッシュとは「#」のこと。Twitterにおけるハッシュタグの利点は、それ自体がリンクとなってくれること。たとえば、このページをみてください。「#xddp2010」の部分の色が変わっていて、リンクになっていることがわかります。

xddp-ハッシュ.jpg

http://twitter.com/Taka_bow/status/13717128137

そしてクリックすると、Twitterの公式検索ページに飛ぶだけ。つまりハッシュタグの利点は指定した文言を最短でリアルタイム検索出来るようになるってだけなんですね。

ですから、半角スペースをつけわすれた人を救済して検索するのであれば、「#」を除いた「xddp2010」で手動で検索すればよいってだけと考えることができます。

今回は、広く「派生開発」についてツイートしている方とコミュニケーションがとれると良いなと思い、次の文言をリアルタイム検索することにしました。

#xddp2010 ⇒ 公式ハッシュタグ
xddp          ⇒ ハッシュタグを付けたつもりのツイート救済
派生開発      ⇒ 派生開発についてのツイート

私は普段Twitterを読むとき、PCならTweetDeckHootSuite、iPhoneなら同じくTweetDeckやEchofonを利用しています。これらの専用アプリは、用途毎にTL(タイムライン)別の表示を作れるのが特徴です。

xddp-HootSuite.jpg
※クリックすると拡大します

ハッシュタグの監視とは、こういった専用アプリを利用して、指定の文言だけのTLを作成するという意味になります。こうしておけば、あとはツイートが逃げることはありませんので時々読めばよいわけです。

…この時はそう思っていました。そのハズでした。

しかし…このあと、皆さんもご存じのように日増しにTwitterサーバーが不安定になっていきます。私は、当初の計画とは違う対応をとって行かざるをえないことになります…

(つづく)


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